KEITH JARRETT SOLO 2008@東京芸術劇場 大ホール:2008(04)

彼の身体が、人であるのか、音そのものなのか、宇宙なのか、解らなくなるような、ぎりぎりまで着てしまったような危うさをも感じる音の重なり。
最後に残ったのは寄せては返し、寄せては返し、留まることを忘れた波のように溢れる多幸感。
拍手はいくらしても足りなかった。
涙を流すことさえ忘れ、池袋に現れた宇宙に集中した。
ああ、この人はどこまで私の心を震わせれば気が済むのだろう。