見終わった:2008

すごく面白かった、と同時に誰もが持ってる自身で消化するしかない孤独感とか寂しさの中身を考えた映画だった。誰だって寂しさは持っているはずで、それは解っているのにそのことを忘れてしまっていて、こうやって映像でがつんと見てはじめてエゴイスティックになっている自分に気づく。そして、あの時私はどうしただろう・・・と淡くなってしまっている記憶を手繰り寄せ、少しだけ苦い思いと後悔をする。
この役の内田有紀は、役と自身がきっと乗り越えてきただろう寂しさとが一番いいタイミングで出会っているように思えて、この人ではなくてはならないものに見えた。そしてそれを見抜いた監督が素晴らしい、と思った。