夜、会社を出る頃にはうねりをあげて桜の花びらを振り落としていた雨も静かになっていた。
きょうのドラマティックな雨音と気分はくるりの「ワルツを踊れ」のはじまりがあまりにも似合ってて電車の中でずっと耳に意識を集中させていた。

ワルツを踊れ Tanz Walzer

ワルツを踊れ Tanz Walzer

家に帰ってからはニック・ドレイクジュディ・シル
体温を感じる音、声。残酷すぎるくらい美しい音。

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去年の終わりから今年にかけて、あることがきっかけで人との接し方について今さらながらですがたくさんたくさん感じたり思ったりしていたように思います。
ぐるぐると考えすぎて、ときどきすごくしんどかったり、逆に考えたあげく小手先だけの変にこなれた人になってしまうのではないかと不安になってしまったりもしました。
野菜と同じようにみんなそれぞれアクがあって、濃淡関係なくそれぞれの時おりちらりと見えるそのアクこそがその人らしく、そここそが愛おしいところだと私は思っています。
そのアクが自分にとってどうしても受け入れられないのであれば、欲張ろうとせずに食べなければいい。皮とか実とか葉っぱだけ食べればいい。野菜にたとえたとして。
その答えに至り、最近やっとじんわりその答えが頭だけではなく身体に染み渡ってきたように感じています。
じんわり心の錘が取れていっているような気がしています。