読了:2008(026)

たべる しゃべる

たべる しゃべる

料理ももちろんだけど、高山なおみさんの書く文章が私は大好きです。
それは、彼女が目で見た、ひとやものや空気、そしてそこから生まれたさざ波(時には大波)にとてもとても誠実だからです。
ひねた目で世界を見ないでも、やっていけるという安心感、しあわせな気持ちをたくさんもらえるから。
1対1で大好きな人たちと接し、それを文章に残すという行為はこのうえなく楽しく、そして誠実であるがためにきっとときどきは彼女にとってすごく苦しいことだったと思います。
いつもの日記よりずっとずっと慎重に、丁寧に書かれた言葉と言葉のあいだから、大きな愛を見たような気がします。
今、このタイミングでこの本を読めて、すごく幸せ。