読了:2008(013)

雪沼とその周辺

雪沼とその周辺

男の人が書いた小説って読みはじめてしまうとすらっと読めるのに、読み始めるまでがえいやって気分を変えないと読み始められない。(女の人のはそのまったく逆)
「熊の敷石」も2回も図書館で借りているのにタイミングが合わず未だ未読。
んで、初めての堀江作品。
各主人公を客観的に見つめる、そのほどほどの距離感が心地良かった。そして、言葉がたおやかで品があって、なんだかゆったりとした気分でページをめくっていった。
山の奥で(これは私のイメージだけど)時にぼんやりと、時に濃厚に繋がっている様子は、柔らかいクッションのようだった。都会のアパートに一人で暮らしているから余計そうなのかもしれないけど。