読了:2008(009)

ざらざら

ざらざら

ざらめのように、甘く、だけどもそのまま口に含むと喉を刺す鋭さをもった言葉たち。
「草色の便箋、草色の封筒」を読んで思ったこと。オリーブをどきどきしながら読んでいた頃はおしゃれやかわいい雑貨、男の子、そんな自分の世界だけがすべてだった。大人になってクウネルを読むようになった今は、自分の世界はそのままに、まわりの環境や自然や、男の子の思うことにまで馳せていることにはっと気づいた。
毎日過ぎるのは早いはずだ。
思慮深く、ときどき振り返らなければ、ただ毎日に流されてしまうだけになってしまいそう。丁寧に、自分の足で立っていよう。