読了:2008(003、004)

ドラママチ

ドラママチ

「待ち」ってほんの少しづつ、憎くて悲しくて切なくて寂しい。
中央線を中心に場所という軸とマチというテーマだけで、まるで一話簡潔のドラマのようにそれぞれの風景を描いていて、面白く読み進められた。
蝶か蛾か

蝶か蛾か

ある一人の女性の1年。
季節ごとに微妙に変わる心の風景を、えぐいほどの飾らなさで描かれていた。
子供のことを時に可愛くない、とか一人の人間として生きていたらよっぽどの善人じゃないかぎり一度は持つ感情だと思う。それをさらっと出す普通っぷり(主人公は変わった人かもしれないが、彼女の思うこと全ては至極真っ当だと思う)がよかった。