「女たち」

やっぱり今日も、思った時間に家にたどりつけなくて、配達の時間には間に合わなくて。
私の手元には今、新しいCDがある。
今日だけで3回、家のドアの前とトラックを行ったり来たりした音が。
配達時間を超えてるのにしっかりと届けてくれた、あたたかさと共に運んでくれた。ありがとう。

とぎすまそう

とぎすまそう

いたるところでディスコと言われていて、聞くまでどんなのか全然想像できなかったししたくなかった。たしかにダンスフロアで体を揺らした記憶を思い出すリズム。
だけど、音の種類がどんなものであったって、彼の世界は崩れることなく彼の世界。
タイトルのない、流れるように続く言葉たちはぶれることなく同じ目線。
鋼鉄のように見せかけて、凛として柔らかい。
おはよう

おはよう

私は、びっくりするくらい泣き虫だ。
悲しくて涙を流すことももちろんあるけれど、それよりももっと多いのは、心が震えたとき。
自分の中にある言葉にならない言葉を、音や風景や文章や映像や笑顔で爪弾かれたとき、思うより先に涙がこぼれている。
「女たち」で“ともこ”*1と歌われた瞬間から溢れている涙をどう止めたらいいんだろう。
今、この瞬間、今年の終わりに、今年いちばん震える音に出会ったのだと思う。

*1:余談ですが私の名前は“ともこ”です。大好きな声で自分の名前を聞いて驚き、そして改めてこの名前の響きはすきだなあ、と思った。