UA×菊地成孔@オーチャードホール

なんていうか、このコンビのコンサートは私にとって日々のご褒美のような意味合いを持っている。
念入りにお化粧して、ドレスに身を包んで、椅子に身を委ねて・・・。
昨年夏の日比谷公会堂のコンサートと比べると、お客さんも美しくお洒落した大人の人が多く、贅沢な気分に浸ったままラグジュアリーな時間が過ぎていった。
セットリストは去年とほぼ同じ。だけど前回のUAは髪を逆立て、スパンコールのボディコンシャスなミニワンピースだったのが、今回はシックに髪をまとめ、赤いドレスに身を包んでいたことに表われているように、ジャズの退廃的な色気より、今回はもっとエレガンスを追求していたように感じた。
菊地さんは「どこでやっても同じ」と言っていたけど、オーチャードホールという場所を充分に意識したステージだったように思う。これからも年に1回くらいのペースでスペシャルな夜をやって欲しいなぁ・・・。
心地よさにうとうとしてしまうくらい、こういうジャズも好きな自分を、いつも再発見する。*1

*1:実家がジャズ喫茶なのだけど、父が好きなのは泥臭いフリージャズで、それを子守唄として育ったので今日のような音はむしろクラシック的な位置づけなのです、自分の中で。